鳳凰三山 観音岳(2840m)、薬師岳(2780m) 2013年9月7日  カウント:画像読み出し不能

所要時間  4:24 中道登山口−−5:11 廃林道−−6:51 御座石−−7:39 薬師岳 7:42−−8:04 観音岳−−8:15 鳳凰小屋分岐−−8:37 鳳凰小屋−−9:00 五色ノ滝(休憩) 9:16−−10:36 ドンドコ沢(水浴び) 10:41−−11:00 中道登山口

場所山梨県韮崎市/南アルプス市/北杜市
年月日2013年9月7日 日帰り
天候晴後曇後雨
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場中道登山口付近のスペースに駐車
登山道の有無ドンドコ沢渡渉以外は登山道あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望どの山頂も大展望
GPSトラックログ
(GPX形式)
無し
コメント先週よりさらに天気が期待できないのでトレーニングがてらに中道登山口から鳳凰三山縦走を目指したが、観音岳の下りで雨が降り出したため鳳凰小屋からドンドコ沢ルートで下山。稜線は風は弱くガスってはいなかったので森林限界の展望を楽しめたが、概ね標高2900m以上は雲の中で白根三山は姿を現さなかった。最後の林道歩きは小雨だった


ルート図。クリックで拡大


中道登山口上方の駐車スペース 中道コース登山口。薬師岳までの所要時間の
4時間30分はマジックで6時間30分に訂正
シラビソ植林をジグザグに上る まだ暗い唐松植林帯を登る
廃林道横断 標高1760m付近から見た地蔵岳
唐松植林が続く 笹を刈り払った跡
でも全線で刈り払いが終わったわけではない 標高1910m肩
標高1910m肩の標識 シラビソ自然林に突入
ゴゼンタチバナの実 縞枯れ帯?
御座石。薬師岳まで1時間半の標識 石楠花登場
辻山 2640m肩から見た薬師岳
2640m肩から見た富士山〜笊ヶ岳
謎の踏跡分岐 立ったハイマツ。薬師岳は近い
森林限界突破。薬師岳直下 薬師岳山頂
薬師岳から見た富士山 薬師岳から見た八ヶ岳
薬師岳から見た南〜西〜北の展望(クリックで拡大)
薬師岳から見た東の展望。一面の雲海
薬師岳山頂で見た雷鳥その1 薬師岳山頂で見た雷鳥その2
薬師岳山標標識のあるピーク これが地形図の薬師岳山頂
観音岳に向かう 紅葉が進行中
ダケカンバの葉が枯れているが渇水の影響か? まだタカネビランジが咲いている
薬師岳を振り返る 観音岳山頂
観音岳から見た南〜西〜北の展望(クリックで拡大)
観音岳から見た甲斐駒 観音岳から見た八ヶ岳
観音岳から見た奥秩父 地蔵岳に向かう
鳳凰小屋分岐。ここで雨が降り始め下山決定 鳳凰小屋分岐から見た北岳。雲の下の靄は降雨
観音岳方面 鳳凰小屋へ下山開始
小屋直前の梯子 鳳凰小屋
テント場もまだ空っぽ。この時は日差しがあった 伏流化したドンドコ沢沿い

樹林に入ると下りが始まる 五色ノ滝
最初の沢(水場) 急斜面を下っていく
岩屋 3つ目の沢
4つ目(最後)の沢 左岸をトラバース
短いジグザグで高度を下げる 登山道を離れてドンドコ沢へ
ドンドコ沢の堰堤 堰堤上流側
振り返る。破線を下ってきた ここを渡渉
右岸側は護岸。凸凹のあるコンクリートから這い上がった 護岸を上がると林道に出る
ゲート 中道登山口へ向かう登山者。滅茶苦茶足が速かった


 今週末も天気予報が悪い。日曜は高確率で朝から雨、土曜日は北と西から雨雲が接近し山梨西部では昼頃から雨。まだ下界は気温は高いし涼める場所&短時間で登れる場所ということで先週に引き続き鳳凰三山へ向かう。今回も下手をすれば最初から雨の可能性があるため、最短距離で登れる中道で上がり薬師岳で雨だったら即下山、まだ大丈夫なら鳳凰三山縦走へ切り替えてドンドコ沢から下る予定とした。

 今週も中道登山口には車は皆無。夜中に上がってくる車もなかったが上空は満天の星空。明日天気が悪化するとは思えない光景だった。3時半過ぎに起床して朝飯を食って4時半前に出発。まだ周囲は真っ暗だが星は見えなかった。

 毎度通った道なのでヘッドライトでも不安なし。廃林道を横断したところで明るくなり始め、カラマツ植林帯を登っているときに斜面に日が当たってきた。おお、空は晴れているらしい。さて、これがいつまで持つか。途中で樹林の隙間から見える地蔵岳オベリスクはすっきりと晴れていた。標高2000m付近でシラビソ樹林に突入、御座石では下山の男性とすれ違う。標高2640m肩で見上げる薬師岳山頂は上空は曇っているが山頂はまだ雲の下だ。山頂直下で森林限界を越えて巨岩の薬師岳山頂。白根三山は先週に引き続いて雲の中だが先週よりも雲が低い。幸い、観音岳は雲の下だ。気温は8℃、この夏で初めての1桁台。風は北寄りで冷たいが強くはない。

 鳳凰三山は何度も歩いているが雷鳥を目撃したのは観音岳山頂で1度きり。森林限界を歩く距離が短いせいか滅多にお目にかかれない。今回も期待はしていなかったが(考えもしなかった)、薬師岳山頂で雷鳥の声に気付き、声の方向へと巨岩の間を南へ移動するとお腹のあたりが白い羽に生え変わりつつある2羽の雷鳥を発見。北アの雷鳥より人間に慣れていないようで、こちらが動くとすぐに逃げてしまうので姿を見られたのは2,3分であった。今日のように天気がいまいちだから出てきてくれたのかな。

 ほとんど疲労を感じないので休みなしで観音岳に向かう。時間が時間なので稜線を歩く人は少ない。観音岳から下ってくる人ばかりで観音岳で休憩したのだろう、みんな防寒のためゴアを着ているが、こちらは中道から上がってきたばかりで体が温まっているのでTシャツに半ズボンの姿。この気温だとこの姿で休憩は寒すぎて無理だが歩いている分には少し寒いくらい。腕カバーと手袋を装着。先週よりも紅葉が少し進んだようだが、ダケカンバはまだ緑のままだった。タカネビランジもまだ咲いていた。

 薬師岳から一登りで観音岳到着。相変わらず白根三山は雲の中で、悪いことに薬師岳では見られなかった降雨により霧のように白くなったエリアが北岳の東側に見えていた。あちらは早くも雨が降り出したようだ。こちらに向かって来なければいいが・・・。

 雨が確実ならここで引き返して中道を下るのが最短だが、まだ天気の行方は分からないのでとりあえず地蔵岳へ向かう。まだ疲労を感じないので観音岳でも休憩なし。私の出発と入れ替わりで地蔵岳方面から上がってきたトレランの男性がやってきた。

 観音岳を下っていくと観音岳に登る人ばかりではなく、私と同じ方向で地蔵岳向けて下っている人の姿が見られるようになる。南御室小屋発の人だろう。左手に見えている北岳の降雨範囲は確実に広がってきていて、この分だとここまで達しそうな雰囲気だ。鳳凰小屋への分岐がある鞍部に差し掛かったところでポツリポツリと小雨が降り出す。このまま降り続くのか一時的な雨なのか判断に苦しむが、北岳方面の雨の煙り方を見る限りでは2,30分は降り続きそうである。ここまでの縦走でトレーニングには充分だったろうし、雨の中を地蔵岳に登ってもしょうがないので下山を決意。鞍部より樹林帯を下っていく。まだごく弱い雨なので樹林に入れば全く雨粒は落ちてこない。

 急な尾根をグングン下り、最後は梯子で小さな沢に降り立ち鳳凰小屋へ。小屋のスタッフが外に出て食器洗い中。昨夜の宿泊客が出払い、本日のお客はまだ来ない空白の時間だからな。もちろんテント場のテントは皆無。今日の天気予報でどれくらい登ってくるだろうか。この時は稜線の小雨が嘘のように晴れ間も見えていた。たぶん天気が悪いのは稜線西側で東側はまだ大丈夫なのだろう。でもそのうち悪化してくるかな。

 ドンドコ沢コースは登ってくる人、下りの人両方が混じるが、土曜日午前中なので登りが多い。上部ですれ違った人は日帰りと思われる軽装だが、下部ですれ違った人は小屋泊まりかテント泊まりか。今日は雨の確率が高いのでテントはちとイヤだなぁ。雨を覚悟で登ってきているのだろうけど、私にはその元気はない。

 今日は滝巡りはパスして一目散に下山。ただし腹が減ったので五色ノ滝で休憩して昼飯。その後はドンドコ沢まで一気に下り河原で水浴び。河原は樹林がら抜けて開けた場所で、樹林の中を歩いているときに分からなかったが小雨が降っていた。山を見上げると雲の中だが稜線は雲海の上かもしれない。

 護岸をよじ登って林道を歩き中道登山口へ。単独の男性がえらい早いスピードで林道を中道登山口へと歩いて行った。登山口の車は私の1台きりのまま。小雨は降り続くが韮崎の下界に下ったら雨は降っておらず、山の中だけ雨だったようだ。

 

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